液晶ディスプレイ ProLite H1900
【2010年6月追記】
購入してから4年、快調に動いているPLH1900ですが、
モニターの最低地上高をもっと下げるためにちょっと自作。
付属のスタンドだと一番下げた状態てもデスクと5cmくらい間が空いてしまいます。
そこで「厚さ1cm・幅4cm・長さ14cm」ほどの板に4cmの間隔で2箇所穴を開けてスタンドとモニター本体を留めている軸をずらしてみました。
すると
モニターをここまで下げられるようになりました。
ちなみにモニターをスタンドから外した状態で重さを量ったら約5.5kgありました。
最初もっと薄い板で同じように作ってみたのですが、
板がしなってグラついてしまったのである程度の厚みが必要みたいです。
「目の疲れない液晶」選び
パソコン使用による目の疲れが深刻な管理人は、
とにかく目の疲れない液晶モニターというのを調査しました。
ネット情報(主に2ちゃんねると価格.comですが・・・)によると、
「目の疲れない・目に優しい液晶モニター」の条件として、
1.非光沢液晶である (余計な映り込みが少なくなる)
2.ドットピッチが大きい (文字が大きく表示される)
3.画面を思うままに暗くできる (明るすぎたら何だって疲れる)
4.シャープ・富士通・日立製など国産パネル採用
などが挙げられていました。
液晶の低価格化が進んでいる現在では、条件「4」まで満たす液晶モニターは
どんどん少なくなってきており、残っている製品もほとんどが10万円以上する高級品です。
その中でも最安値だったのがiiyama(飯山)製液晶ディスプレイProLite H1900(plh1900)です。
19型の富士通MVA-Pパネル・動画に強いオーバドライブ回路・多彩な調整機能など、
2005年3月頃発売のちょっと旧い製品ですが、
19型としては未だ最強クラスのスペックを誇っています。
購入したのは楽天の有智号というところで、71,400円(送料・税込)。
商品はメーカー直送ということでしたが、注文してから約1日半で到着。速いっす♪
ただ、2006年7月末購入なのに製造日(Manufacture Date)が「49週 2005」となっています。
あんまり売れてないってことか・・・。
机の上に置いてみると、 それまで使っていた日立17型ワイド液晶PCF-DT3175Wのパネルと横幅は同じなのに、かなり広く感じます(縦幅は8cm増加)。 ドット抜けやパネルの汚れなどは皆無でした。
画面の明るさ
出荷状態だと明る過ぎですが、
自分で撮ったデジカメ画像のチェックなどならこのくらいでも良いかも・・・。
非常に鮮やかに表示してくれます。
ブライトネス・コントラスト・バックライトは各100段階設定できるので、かなりの幅で調節可能です
(但しsRGBモード時はブライトネス・コントラスト・ガンマは固定)。
ブライトネス0、コントラスト22、バックライト0辺りで画面は真っ暗になります。
画質
輝度がパネル全体に均一でとても見やすいです。
IPSパネルの日立PCF-DT3175Wのようなツブツブ感も無し。
発色は、鮮やか・白が白くて清潔・爽やかといった感じ。
ピントの合ったデジカメ画像を見ると精細で非常に気持ちイイ♪
しかし、
ITmediaから持ってきたこのグラデーションパターンを表示させると、
所々で縦線が見られます。
EIZOのL997などでは全く見られないそうですが・・・。
視野角
視野角は、視距離70cmを保ちながら画面の横幅+顔一つ分くらいまでなら不満無し。 それ以上になると色が変わります。 カタログスペック上は劣る日立PCF-DT3175Wの方が色変化が少ないです。
応答速度・残像感
[このページの「田」文字(リンク先が無くなってました)]でチェックすると、
縦と横の線の色は全く同じ。
横線の尾は引きませんが、縦線のブレはあり。
このサイトの「液晶応答速度&低解像度チェック」 の「動きのなめらかさ」チェックだと、
025msに設定しても、動いている時と一時停止の時の色が若干ずれる・・・。
(画面の明るさはデフォルト状態で)
この数値はどうなんでしょうか・・・。
しかし、DVD鑑賞や3Dゲームで残像感は感じません。 ブラウザをスクロールさせても文字が十分読めます。 DVD映像もエッジがシャープになって日立PCF-DT3175Wよりもイイ感じです。
OSDメニュー
映像タブで、ブライトネス(100段階)・コントラスト(100段階)・カラー調整(9300K、6500K、sRGBモードなど)・
ガンマ補正・シャープネス(5段階)・エコノミーモード(バックライト調整)。
画面タブで、クロック・フェーズなど。
OSDタブで、言語選択やリセットなど。
ファンクションタブで、入力切替やフルスクリーン、ズーム・画面フリッピング、LEDオンオフなどが調整できます。
ブライトネス・コントラスト・入力切替は、OSDを出さなくても前面ボタンでダイレクトに調整・選択可能。
電源オン時のLEDランプは小さくて眩しくないです。
他にも、付属のDisplay Tuneというソフトを使えば、OS上からマウス操作で画質調整できます(INPUT2端子のみで動作)。 しかし、管理人の環境では、Display Tuneで好みの設定を保存しようとしても保存されないんですけど。。。
画面への映り込み
非光沢液晶(ノングレアパネル)ですから映り込みは殆どありません。 この点だけでも目の疲労には良さそう♪
アナログ接続時
iiyamaのサイトの画質調整プログラムを表示させて調整するのが基本です。 ネットの評判通りアナログ接続時の自動調節が甘くて文字が滲みます(ピタッとハマる時もある)。 ですが、手動でフェーズを調節すればまずまずのクッキリ画面にはなります。
MADE IN JAPAN
単体モニターとしては管理人初のMADE IN JAPAN(日本製造)です。
最近、管理人はMADE IN JAPANに憧れています(特に電化製品)w
ちなみに1代目がSONY CPD−E220(タイ製)、2代目が日立PCF-DT3175W(中国製)でした。
設置スペースとスタンド
スタンドの昇降範囲は11cm。
スタンドを一番低くした状態の画面最上部までの高さは約40cm、画面最下部までの高さは約10cm。
スタンドの最大幅は34cm、奥行は24cm。 スタンドの最奥から画面までは20cm(画面は垂直で)。
また、19型としてはヘビー級(重さ9kg)のためか、かなりしっかり立ってくれます。
←画面を目一杯寝かせたところ。
←90度回転。
接続端子
左からUSBアップ側1ポート、USBダウン側4ポート、DVI-I29ピンが2つ(1つ接続済み)、
D-SUBミニ15ピン(スルー出力用)、オプションスピーカー用コネクタ、
電源コードコネクタ、そして主電源スイッチ。
端子に接続する時は、パネルを90度回転させて横向きにするとやり易いです。
デジタル接続での使用(2006年11月25日)
LeadTekのWinFast A7600GS TDH(nVIDIA GeForce7600GS)とのデジタル接続での使用では、
ブラウザのメニューバーなどの細かい文字がアナログ接続よりクッキリ見えます。
このクッキリ感のためか、アナログ接続よりも目が楽です。
それとデジタル接続時のみ可能な1600×1200ドット表示ですが、
アスペクト比固定拡大表示が出来ないし(縦長になる)、フォントもかなりぼやけるのでテキスト表示には向かないみたいです。
付属のDisplay Tuneのウィザード通りに設定すると、
ブライトネス46・コントラスト63くらいになります。
これにバックライト0で使用。 昼間ならこれくらいでも目はかなり楽です。
しかし夜だとちょっと明るすぎるのでブライトネスをさらに下げて使用しています。
plh1900、1ヶ月使ってみた感想(2006年8月29日追記)
「目の疲れは確実に減っている。
しかし長時間の作業ではやっぱり疲れる。」
これが正直な感想です。
管理人は、基本的にブライトネス43・コントラスト48・バックライト0くらいで使ってます。
これでもまだかなり明るいんですが、
目に刺さるような明るさではなく柔らかい明るさという感じなので常用できます。
ドットピッチに関しては、15.4型ワイド液晶(1280×800ドット、約0.259mm)のノートPCだと、 12px指定のウェブページを読むのが結構辛かったんですが、 このplh1900(約0.294mm)なら80cm離れても全然平気w その代わりパネル自体が大きすぎますね。。 管理人には、一度に視界に納まる範囲としては15.4型ワイド液晶のほうがしっくり来ます。
それとPCゲームですが、
トゥームレイダー5・コリンマクレーラリー2・グランドセフトオートVあたりをやりましたが、
残像感とか画面遷移時の引っ掛かりなどは感じられませんでした。
しかしDVDを全画面表示で観たときの上下の黒帯は半端じゃなく広いw
ProLite H1900仕様 | |
---|---|
パネル | MVA-P |
画面サイズ | 37.6cm×30.1cm |
最大解像度 | 1280×1024ドット デジタル接続なら1600×1200もサポート |
画素ピッチ | 0.294mm×0.294mm |
最大表示色 | 約1677万色 |
コントラスト比 | 1000:1 |
輝度 | 約300cd/u |
視野角 | 上下左右178度 |
応答速度 | 12ms(黒→白→黒)、8ms(グレー⇔グレー) |
スタンド昇降範囲 | 11cm |
チルト・スイベル | 上・左・右35度 |
インターフェイス | DVI-I29×2(デジタル/アナログ兼用) |
消費電力 | 最大63W |
サイズ | 幅43cm×高さ41.5〜52.5cm×奥行24cm 重量9kg |
ベゼル幅 | 2.4cm |
その他 | 4ポートUSBハブ機能 90度回転機構 アクティブオーバードライブ回路 デジタルスムージング機能 等倍表示・アスペクト比固定拡大表示 RGB+CMYのカラーマトリクス6色調整 国際規格DDC-CIに対応 |